こんにちは早川です。七帝柔道記を読み終えました。最高でした。


部活どころか、運動そのものを20歳まで一切やったことがなかった私には、崇高すぎる内容でした。七帝大学柔道ではこれほどまでに壮絶な練習をされているのかと、読んでて吐きそうになりました。私なら入部後3日ともたないでしょう。廃人になって終わると思います。

実録のため、終わり方が唐突でした。続編はあるのでしょうか。。続きが気になり過ぎます。読まずには死ねません。私はスクールウォーズがとにかく好きだったのですが、本書には校内暴力シーンはないものの、世代を超えてチームで悲願を果たすために挑み続けるドラマに、同じ感動を覚えました。

以下は内輪のお話です。

つい先日、私は衝撃の事実を知りました。タンニングマンが教えてくれました。

なんとうちの竹田さんは、本にも出てくる七帝最強の常連優勝校・京都大学の選手だったのです。しかも本書で描かれている時代の京大です。その後、私の方でも調べてみたのですが、竹田さんはおそらく1年目からレギュラーで、在学中5回優勝してます。次回お会いしたときに確認してみます

竹田さんは入門当初から、私がそれまでに出会った「柔道の強豪」とは異質な強さを感じていたので、変だなとは思っていました。それで「以前何かやられていましたか?」と何度か聞いたことはあったのですが、竹田さんは「寝技の練習を少し多めにやっている部に昔いました。」としか仰られませんでした。それが大学なのか高校なのかも分かりませんでしたし、しかも、自分はそこでは名も無きペーペーでしたばりの雰囲気しか醸し出されないので(笑)、私もその後6年間、詳細を尋ねた事はありませんでした。

高専柔道(=七帝柔道?)に関しては、中井祐樹先生がやっておられた寝技主体の柔道らしいという認識はあったのですが、その世界観までは知る由もありませんでした。私自身が柔術家として初めて接点を持ったのは、白帯の時に東北大学の方達と柔術ルールで試合をさせて頂いた時です。1回目は東京の大会で、2回目は私が仙台まで遠征して試合をさせて頂きました。

一連の試合を通じて、ブラジリアン柔術とはまた一味違った技術体系に興味を持ち、その後、東京の寝技研究会さんにも何度か出稽古へ行かせて頂いたことを覚えています。

今回初めて七帝大学柔道というものの世界観を知り、本当に感銘を受けました。そして中井先生が現役の時に、遂に北大が七帝柔道の王座を奪還したことを、本書読了後に知った時には、本の世界と現実がクロスオーバーして興奮しました。中井先生の北大時代の試合もYoutubeで探して観てしまいました。



壮絶すぎる試合内容に、私の背筋はこわばりました。私の知らない中井先生がそこには居られました。いや正確には思い出しました。VTJ95での試合や、初めてお会いした時の中井先生の雰囲気を。

そしてこちらが竹田さんの試合です。





この本を読んで、竹田さんがどれほどの修行を重ねて、どのような立場におられたのかが想像出来ました。クマのプーさんのような優しい竹田さんがあのような苦行を。。

芝本もしばらく出自を教えてくれなかった記憶があります。後から彼の出身校を聞きましたが、東海大柔道部と言われても私にはよく分からなかったので、芝本がクラスに参加している時にも、私の得意の一本背負いや大内刈りを強制伝授していました。

ただ、そんな私のような人間が主宰する道場だからこそ、芝本も竹田さんも、今日までリラックスして柔術ライフを楽しんで下さったのでしょうか。最初からビンビンにそういう目で見られまくったら居辛かったでしょうしね(笑)。

芝本は「柔道はもう一生分やり尽くしました」と以前言っていました。奢った意味ではなく、自分の持てる力は全て出しきったという意味で。その思いで新天地にやってきたのに、そこで「柔道家の芝本さん」として見られる事を良しとしなかったのでしょう。竹田さんも同じかもしれません。

竹田さんは現在は他県へ引っ越されて、週末しか道場には来館されませんが、今もトライフォースの一員で居て下さっています。次回は竹田さんに私の横三角絞めを強制伝授したいと思います。


〜強制伝授とは〜
強制伝授とはトライフォース内の隠語である。すでにその技を知り尽くしている後輩に、そうとは知らない先輩が、クラス前後の空き時間において、頼まれてもいないのに「こんな技がある」とその技を手取り足取り教えてしまう所業。